2024年 振り返りと、少しだけお金の話


2024年、おつかれさまでした。

振り返りと共に、今回は普段しない話題を。

避けている話題でもある「お金」のことです。


話題に即した言葉を使いますのでややお商売的であり、

突き放すような自己責任の範疇であるような冷たい言葉遣いになります。

ご了承ください。


手しごと商店は古物の取り扱いがあります。

古物を含めると、開催初日には

300点近い商品(このように呼びたくはないのですが…)がならびます。

なお、古物の取扱資格は細かく分類されており、

手しごと商店では骨董や書籍、宝飾品、革製品などが並ぶことはありません。

これがどういうことか。

店内全体を俯瞰してみると販売価格のボリュームゾーンが、

特定の価格帯に集中していることがわかります。

安価であれば動くのか

高価であれば自ずと価値が高まるのか

※決済方法が現金のみである旨の投稿も参照ください

等価であるかを決めるのは、来場されたお客さまです。


さて、リアルの店の雰囲気というのは、取り扱う商品はもちろん

そこに集まる「ヒト」が決めるといっても過言ではありません。

安ければいい、皆と同じがいいという方が

手しごと商店でお買い物されることはありません。

面白いものが好き

作ることがすき

自分も作っていた/いる

人の温もりが感じられる場所で、とっておきを選びたい

「自分にとっての良いもの」を知っている

そういう方の来店が圧倒的に多いです。

揺るがない、しなやかな基準をひとつ持っている。

そういう方々が集まるお店に8回の開催を経てなりました。


古物を取り扱っていると気づくのが、価値の変動です。

手しごと商店では、昭和中期~平成中期までの古物が多く並びます。

それらが今、新たに販売されるとして売値はどうなるか調べると、

概ね当時の2倍となります。

ということは、お客さまが持つしなやかな基準のなかには、

好き

自分の世界に合うかどうか

だけではなく

「どこまでなら出す」?の要素...

コストパフォーマンスの意識が

どうしても含まれてしまうのではないかと想像します。

以前こちらにも投稿した「ここも変わってしまった」の話

正体はこの意識かもしれません。


中野の町の話をします。

個性を突き詰められる町でありながら尖りすぎず人情的で、

好きなことを生業にしている方が多く集まります。

学校、公園も充実しておりファミリー層が多く、

小さな商店が多く興っては去ってゆく、

新しい価値観と親しみある商材の交差点でもあります。

対面でのやり取りを好み、

前述のシビアな金銭感覚のもと、

自分に本当に合っているか?

今、自分の住みかにそれが必要か?

慎重に検討され、日々を効率よく楽しむ方々が多く往来する町です。

この町の特性も、とても大切です。


さて、そろそろいつもの言葉を。

「1度遊びに来てください」。

手しごと商店へ、は開催時期ではない今、困難ですから

ぜひ、中野の町へ。


よろしくお願いします。


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縁の下の手しごと商店

ヒトとヒトがつながり ヒトとモノが出会い ヒトとヒトがコトを成す 手しごとを大切にする作家たちが集まって 2020年から、東京/中野の地で年2回開催 3日間限定で現れる小さなお店です